ペンネーム:ミートミートさんのヨーグルト健康法
子供の頃から腸が弱い私にとって、毎日のヨーグルトは欠かせません。腸内環境を良くするためにヨーグルトを食べる習慣をつけたのですが、結果的にお腹だけではなく、肌荒れやアレルギー性の鼻炎の症状も軽くなりました。
体質に合っていたんでしょうね。毎食後に、スプーン一杯のヨーグルトをペロリ。基本的にはこれだけです。一見シンプルな健康法ですが、私なりに菌について調べ、試行錯誤を重ねた結果、この形になりました。その秘密を、こっそりここに書いておきますね。
スプーン一杯のヨーグルト健康法
まずヨーグルトを食べるなら、空腹の時よりも、食後の方がおすすめです。理由は…この2つです。
(1)胃酸をダイレクトに浴びると、乳酸菌が死んでしまうから
(2)乳酸菌が増えるための養分が必要だから
(1)は、人間が食事で摂った食べ物が、いわば乳酸菌の身代わりとなって胃酸に溶かされている間に、乳酸菌が生きたまま腸まで移動できる、ということです。
そして(2)ですが、乳酸菌は糖分(ショ糖やブドウ糖など)を栄養にして増えます。食事の時にお米やパン、芋類などのデンプン質を摂っていれば、それが体内で分解されて糖分に変わります。
糖分は人間のエネルギーになると同時に、乳酸菌のエサにもなる、というわけです。もちろんお好みで、ヨーグルトにジャムやハチミツなどを足して食べてもOKです。
私の場合、大抵はプレーンのまま食べています。別に甘いものが嫌いなわけではありません。味付けするのが面倒だからそのまま食べてるだけ。ズボラなのです。
最初はプレーンだと酸っぱいと思っていましたが、毎日食べていたら慣れました。
ヨーグルトは少しづつでも続けることが大事
また、ヨーグルトは一度に大量に摂るよりも、少量ずつでも毎日食べるのがオススメです。これにも理由があります。
(1)食べ物と一緒に摂った乳酸菌は、胃から腸へ、そして体外へと、消化物と一緒に移動してゆくから
(2)乳酸菌が増えすぎてもいけないから
(1)は説明不要ですね。問題は(2)です。
ヨーグルトについての話題に敏感な方なら、大腸内の「腸内フローラ」という言葉を聞いたことのある方も多いと思います。
フローラというのは元々「お花畑」とか「草むら」を表す言葉で、種々雑多な菌達が1か所に共存していることを表しています。悪玉菌、善玉菌、そして日和見菌たちですね。
腸内フローラの菌達の「バランス」が大事?
ここで大事なのは、腸内フローラの菌達の「バランス」です。特定の菌だけが「一人勝ち」する状態になってはいけないのです。大腸の腸内フローラの中で、もし乳酸菌が増えすぎた場合どうなるか。
大腸に収まり切れなくなった乳酸菌たちは、乳酸を出しながら小腸までやってくるのではないか、と言われています(参考:ためしてガッテン)。
しかし小腸、特に大腸と接するあたりは、あまり酸性に強くない部分である、という説があるらしいのです。十二指腸など胃に近い部分なら、アルカリ性の消化液を出して胃酸を中和する能力が高いのですが、大腸に近い部分はそれほどでもない。
もともと、小腸の主な役割は、すでに分解・中和済みの消化物から栄養分を吸収することです。その酸性に弱い小腸を、増えすぎた乳酸菌が出した乳酸が刺激することで、腹痛や下痢などが起こるのではないか。
スプーン一杯のヨーグルト健康法
そういう考え方に基づいて、私は増えすぎない程度に乳酸菌を増やす食べ方を工夫しました。その結果、1回に食べる量がたったのスプーン一杯になってしまったわけです。
健康食品などのCMを見ていると、特定の栄養分がいかに豊富に含まれているか、というのを売りにした商品をよく見かけます。乳酸菌入り食品の場合も例外ではありません。
ですが、例えばもし私が乳酸菌超たっぷりの健康食品を大量に摂るようになったら、乳酸菌過剰でお腹を壊す可能性もあるかもしれないな、と考えてしまうことがあります。
健康食品メーカーの方には申し訳ないのですが、乳酸菌に限って言えば、大量に摂ることはそれほど重要ではないのではないか…と私は思います。菌って、環境が合ってて、なおかつエサがちゃんとあれば、自分たちでどんどん数を増やしていきますからね。
ちなみに最近、私が気に入っているのは雪印メグミルクの「ナチュレ 恵megumi」です。安価で、なおかつ余計な添加物が入っていないからです。
余計なものが入っていないプレーンヨーグルトだと、「明治ブルガリアヨーグルト」もいいですね。乳製品らしいコクと風味があるのはブルガリアの方ですが、お値段もその分やや高めです。そこはお好みで。
ヨーグルト1品だけではなく、納豆、漬物、キムチなど、他の発酵食品なども組み合わせながら、日常的に少しずつ取るのが良いと思います。もちろん、他の食材とのバランスも忘れずに。
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