「かぶ(蕪)の種類と栄養・健康効果」についてまとめました。このページは「健康に役立つ栄養学・効能」カテゴリーに保管しておきます。
このページの趣旨は…私自身がかぶ(蕪)の健康効果や成分について深く学びたいということと・かぶ(蕪)について検索された際に役立つページにしたいということでまとめました。
今後も、かぶ(蕪)についての情報を集め必要なものを追記していきます。
かぶ(蕪)に含まれる栄養成分
・ジアスターゼ
・グルコシアネート
・カリウム
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンC
かぶ(蕪)による健康効果・効能
ぬか漬けや酢漬け(ピクルス)、焼いて食べても美味しいかぶ(蕪)は、3月~5月・10月~12月が旬の野菜。
かぶの白い実の部分の独特な辛みは、ジアスターゼによるもので消化作用のある酵素。胃もたれや胸やけの解消効果もあり大根にも含まれる成分。
また、実と葉に含まれる辛み成分グルコシアネートは発がん性物質を解毒し、活性酵素を取り除く働きも期待できる。
・消化促進作用
・高血圧の予防
・生活習慣病の予防
・ガンの予防
・美肌効果
カリウム
カリウムは、ナトリウム(塩分)を体外に排出させて血圧を安定させる。高血圧の予防には、カリウムを十分に摂ってナトリウムの排出を促すことが大切。カリウム1に対してナトリウムを2以下にするとバランスが摂れる。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質がエネルギーに代わるのをサポートすることから糖質の多い白米を主食とする日本人には欠かせないビタミン。
ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝がうまくいかなくなり、乳酸やピルビン酸などの疲労物質が蓄積し、全身の倦怠感・疲労・筋肉痛・手足のしびれ・むくみの原因となる。
ビタミンB1を多く含む食品は…玄米ごはん、そば、豚肉、ウナギのかば焼き、大豆、豆腐など。※特に豚肉やウナギに多く含まれる。
ビタミンB2
ビタミンB2は、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える酵素の補酵素。体内で動脈硬化や老化の原因となる「過酸化脂質」の生成を抑え、動脈硬化・高血圧・脳卒中などの生活習慣病を予防する効果がある。
また、細胞の再生やエネルギーの代謝を促進し、健康な毛髪・爪・肌を作りだし全身の成長・維持を助ける。ビタミンB2は、粘膜を保護する働きがあることから目の充血・乾燥・かゆみ・眼精疲労の症状を和らげる働きも期待できる。
ビタミンC
ビタミンCは、強い抗酸化力によって過酸化脂質の生成を抑制し動脈硬化や脳卒中(脳梗塞)、心筋梗塞などを予防する働きがある。発がん性物質であるニトロソアミンの形成を抑制する働きがあり抗ガン作用も期待されている。皮膚や血管の老化を抑えたりガンやストレスをブロックする。
ビタミンCは「メラニンの生成を抑える」「メラニン色素を還元する」というダブルの美白効果があり、有害な活性酸素から細胞を守る抗酸化作用もある。更には、コラーゲンの生成を助ける働きがあることから、しみ・ソバカス対策には欠かせない成分。
かぶ(蕪)の栄養成分表
| 食品成分表 | 可食部100gあたり | 
|---|---|
| エネルギー | 20kcal | 
| 水分 | 93.9g | 
| たんぱく質 | 0.7g | 
| 炭水化物 | 4.6g | 
| 灰分 | 0.6g | 
| ナトリウム | 5mg | 
| カリウム | 280mg | 
| カルシウム | 24mg | 
| リン | 28mg | 
| 鉄 | 0.3mg | 
| 亜鉛 | 0.1mg | 
| ビタミンB1 | 0.03mg | 
| ビタミンB2 | 0.03mg | 
| ビタミンC | 19mg | 
| 食物繊維 | 1.5g | 
かぶ(蕪)の種類と特徴
| 種類 | 特長 | 
|---|---|
| 飛騨紅かぶ | 皮が赤く中身は白い岐阜県高山市が特産の品種。 | 
| 芽かぶ | 専門店などで使用されるかぶで、酢の物やおすましの具などに使用。 | 
| サラダかぶ | 肉質が柔らかく甘みもある品種。生食向け。 | 
| 万木かぶ | 佐賀県西万木の在来種。中身は白く肉質は柔らかい。浅漬け・ぬか漬けが名物。 | 
| 暮坪かぶ | 岩手県遠野地方の在来種。大根のように辛みが強く、おろしなどの薬味に向いた品種。 | 
| 津田かぶ | 島根県松江市特産。寒風に干して漬物に利用される。 | 
| 天王寺かぶ | 大阪の伝統野菜。色白で扁平形。濃密で柔らかく風味の良い品種。 | 
| 最上かぶ | 山形県庄内市の在来種。日が当たる首だけが薄紫色の長かぶ。甘酢漬けや汁物の具に利用される。 | 
| 聖護院かぶ | 京野菜のひとつで、重さ4~5kgにもなる大型種。名物「千枚漬け」に使われる。 | 
| 長崎赤かぶ | 長崎の伝統種。やや扁平形で艶のある赤かぶ。肉質はきめが細かく、漬物や酢の物に利用される。 | 
かぶ(蕪)の保存方法、その他
かぶの保存方法は…すぐに葉と根(実)を切り分ける。葉は、ぬれた新聞紙などに包み冷蔵庫の野菜室で保存する。かぶの根は、ジップロックなどに入れ冷蔵庫の野菜室で3~4日保存。
新鮮なかぶは…葉の色が緑色に鮮やかで色が均一、みずみずしくピンと伸びているもの。かぶの根(実)は、ハリがあり傷がなく、ひげ根の短いものが良い。
関連レシピ
・みんなの推奨かぶレシピ一覧(クックパッド)
・かぶのレシピ一覧(キッコーマン)
・かぶの料理レシピ一覧(オレンジページnet)

  
  
  
  

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