万能薬として古代から利用されてきた「キャベツの種類と栄養・健康効果」についてまとめました。このページは「健康に役立つ栄養学・効能」カテゴリーに保管しておきます。
このページの趣旨は…私自身がキャベツの健康効果や成分について深く学びたいということと・キャベツについて検索された際に役立つページにしたいということでまとめました。
今後も、キャベツについての情報を集め必要なものを追記していきます。
キャベツに含まれる栄養成分
・ビタミンC
・ビタミンK
・ビタミンU(キャベジン)アミノ酸の一種
・カルシウム
・βカロテン
・葉酸
・食物繊維
キャベツによる健康効果・効能
・胃腸を強くする
・胃炎や胃潰瘍の改善
・老化を防止
・血液をサラサラにする
・貧血予防
・美肌作り
ビタミンC
ビタミンCは、強い抗酸化力によって過酸化脂質の生成を抑制し動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などを予防する働きがある。発がん性物質であるニトロソアミンの形成を抑制する働きがあり抗ガン作用も期待されている。皮膚や血管の老化を抑えたりガンやストレスをブロックする。
ビタミンCは「メラニンの生成を抑える」「メラニン色素を還元する」というダブルの美白効果があり、有害な活性酸素から細胞を守る抗酸化作用もある。更には、コラーゲンの生成を助ける働きがあることから、しみ・ソバカス対策には欠かせない成分。キャベツの芯の周りにはビタミンCを多く含む。
ビタミンK
ビタミンkは、出血の際に血液を固めて止血をする作用があり、骨の健康維持にも欠かせない成分。健康食品である納豆にも多く含まれる。
ビタミンU(キャベジン)アミノ酸の一種
ビタミンUは、アミノ酸の一種でビタミンと同じような働きをするビタミン様物質。胃や十二指腸の潰瘍の修復を行ったり、その予防に効果を発揮する。
カルシウム
カルシウムは、日本人に不足しがちなミネラル。丈夫な骨や歯を作り、筋肉と神経の働きをバックアップする。カルシウムが慢性的に不足すると骨折や骨粗鬆症を起こす可能性が高くなる。女性はホルモンの影響で骨量が減少しやすいため気をつけるべき。
また、神経過敏な状態となり肩こりや腰痛を引き起こすこともある。
カルシウムを上手に吸収するコツ食事術
βカロテン
βカロテンは、強力な抗酸化作用だけでなく、アンチエイジング全般に高い効果を発揮する。免疫力を上げ細胞が傷つけられるのを防ぎ発ガンを抑制する働きがある。
トマトや人参、ブロッコリーを始め緑黄色野菜に多く含まれる。βカロテンは、体内で必要な量だけのビタミンAに変換することから…ビタミンAの効能を期待することもできる。
葉酸
葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる。その他にも、レバーや豆類などにも。
妊娠期に必要とされる葉酸。赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期のお母さんにとって、葉酸は必要不可欠な栄養素。妊娠を計画している女性に望ましい量は1日400μg、妊婦への推奨量は440μg。葉酸400μgを摂るには、ほうれん草なら約200g。
葉酸がとれる青汁・美力青汁
食物繊維
食物繊維とは「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」と定義されている。現在は昔と違い腸内細菌による分解・発酵を経てエネルギー源や短鎖脂肪酸に変化し様々な効果があることが解明されてきている。
食物繊維は、腸内の乳酸菌を増やすのを助け腸内環境を整える働きがある。便秘改善にも効果的。ヨーグルトを摂ると相乗効果が期待できる。
不溶性・水溶性食物繊維の働き
キャベツの栄養成分表
食品成分表 | 可食部100gあたり |
---|---|
エネルギー | 23kcal |
水分 | 92.7g |
炭水化物 | 5.2g |
ナトリウム | 5mg |
カリウム | 200mg |
カルシウム | 43mg |
マグネシウム | 14mg |
リン | 27mg |
ビタミンA(βカロテン当量) | 50μg |
ビタミンK | 78μg |
ナイアシン | 0.2mg |
葉酸 | 78μg |
ビタミンC | 41mg |
食物繊維 | 1.8g |
キャベツの種類一覧
種類 | 特長 |
---|---|
春キャベツ(春玉) | 秋に種をまいて春に収穫され、柔らかく生食向け。葉の巻きがゆるく内部まで緑黄色。 |
冬キャベツ(冬玉) | 夏に種をまいて冬に収穫され、形は扁平の品種。何枚も葉が重なり重量感がある。 |
高原キャベツ | 春まきし夏から秋に収穫。長野の野辺山・群馬の嬬恋などの冷涼地で主に生産されている。 |
プチベール | 結球しない芽キャベツで、カロテン・ビタミンCが豊富で芽キャベツ以上に栄養価が高い。 |
グリーンボール | やや小ぶりのボール型の品種。葉質は柔らかく生食・漬物に利用される。 |
サボイキャベツ | フランスサボア地方発祥の品種で、葉がちぢれていて煮込み向き。日持ちが良い。 |
紫キャベツ | 赤キャベツ、レッドキャベツとも言われ、色味はアントシアニンによるもの。 |
たけのこキャベツ | 長円すい形のとんがりキャベツ。小型品種で・柔らかく生食向き。 |
芽キャベツ | 芽の付け根にできるわき芽が結級したもの。一般的なキャベツの4倍のビタミンCを含む。 |
黒キャベツ | カーボロネロとも呼ばれる品種。繊維も風味も強めで煮込み向き。 |
ケール | キャベツの原種といわれる品種で、ビタミンCとカロテンが豊富。青汁で多く利用されている。 |
アフリカキャベツ | 別名はスクマイキ。栄養価の高いスーパーキャベツ。 |
キャベツの保存方法・その他
カットしたものは切り口が空気に触れないようにラップをかけ冷蔵庫で保存。
おわりに…
キャベツは古代から利用されている食材で…古代ギリシャではキャベツを万能薬として盛んに利用されてきたそうです。大数学者ピタゴラスなどは、キャベツを常食し90才という長寿だと聞きました。当時の環境を考えると驚異的な長寿ということになります。
以前、テレビで特集されているのを視聴してから私自身、キャベツを常食するようになりました。ロールキャベツなどのように煮ても美味しいですし・生野菜として食べても美味しいですよね。私は、生野菜としてほぼ毎日利用しています。
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